インタビュー
ケータリングスタッフ
2010年入社 / パート / 女性 / 仕出し料理の配膳・片付け担当
現在のお仕事を簡単に教えてください。
秦野市内と近郊の宴会場、葬儀場などの現場に赴いて、仕出し料理の配膳や片づけを担当しています。ご家庭や小さな会場で開催される小規模の会食から、体育館や商工会議所といった広い会場に数100人もの出席者が集うイベントまで、大小さまざまな規模の催事に携わっています。
このお仕事に就いたきっかけと、勤続年数を教えてください。
前職の頃から飲食業に携わっていて、その流れで同じ飲食業に就きました。イズミ物産に入社したのは、自分の都合に合わせて働けることを魅力に感じたからです。入社してから早15年、飲食業で働いた年数は通算20年ほどになりました。

このお仕事で一番好きなことは何ですか?
もともと人と接することが好きで、飲食業のお仕事はその機会が多いからです。お客様やスタッフのみんなとのコミュニケーションが良好になるように図れば現場がスムースに回りますし、感謝の言葉や心付けをいただいて、やりがいを実感することも度々あります。振り返ってみると、本当に実りの多い20年間でした。
仕事をする上で、一番難しいと感じることは何ですか?
葬儀や宴会では、お客様の求めていることや場の流れなどを察して動けるような、機敏さが求められることがしばしばあります。待機時間などに休めることもありますが、動かなければならないときはサッと動けるようにアンテナを張って、臨機応変に対応できるようにしています。

職場で一番楽しかった思い出はなんですか?
数年前からスタッフみんなで取り組んでいるキッチンカーです。『ミルフィーユちらし』など和食をアレンジしたかわいらしいメニューを企画したり、その場で絞ったフレッシュジュースをお出ししたり、最近では大きな石窯で焼いたピッツァを提供したり…。キッチンカーで出店する時は、私たちもお祭りのように気分が上がって、本当に楽しいです!
最近は、週に何日、何時間くらい働いていますか?
だいたい週に6日、昼の時間帯に出勤しています。一日あたりの実働を5時間程度にしているので、出勤日数が多くても翌日に疲れを残さずに働けているのだと思います。ほかのスタッフを見てみると、週に2、3日出勤して午前中から夜までまとめて長時間働く人もいれば、半日程度の出勤を月に4日とか、スキマ時間に働く人もいます。シフト制だから自分の都合に合わせて働ける事は、このお仕事のメリットだと思っています。

他の職場やお仕事と比べて、ここが特に良いと思う点はありますか?
宴会や葬儀の間中、休みなく動き回っているような印象を持たれることもあるお仕事ですが、実は待機することが多くて、実働時間が少ないことが結構あります。そんな時はちょっと一息付けたりするので、一般的な飲食店と比べると、こういうところはありがたいですね。
逆に、改善してほしい点があれば教えてください。
お葬式はどうしても突然行われることになるので、先の予定がわかりにくいことがあります。特に最近は人手不足らしく、急な催事の開催のためにスタッフを集めるのが大変そうなときもあるようです。新しいスタッフさんがどんどん入ってくれると嬉しいですね。

「疲れたな」「しんどいな」と感じたとき、どうやってリフレッシュしていますか?
美味しいものを食べて良く眠るようにしています。休日には趣味のゴルフや旅行に興じたり、家族とのんびりしています。しっかり仕事して、休みの日にはしっかり休む、ということを基本にしているので、毎日が充実していて、健康で楽しく過ごすことができているのだと思います。
働く時と休む時のメリハリが効いていて、充実した日々を過ごしているようですね!いつまでもお元気で、頑張ってください。

調理スタッフ
2020年入社 / 正社員 / 40代 / 男性 / 調理・メニュー考案担当
現在のお仕事の内容について教えてください。
パーティー、葬儀、お通夜などにお出しする仕出し弁当や仕出し料理の調理全般がメインの業務です。催事や会場によって料理の数量はさまざまで、少ない時でも20名様分くらい、多い時は300名様、400名様の料理を用意しています。
調理の他には各種メニューの考案も定期的に行っています。料理の内容はお寿司や和食が中心ですが、季節の食材や催事の内容に応じて、和洋を問わず美味しいもの、新鮮なものをメニューに採り入れるようにしています。
前職はどのようなお仕事でしたか?入社のきっかけも教えてください。
秦野市の中心部にあった老舗の割烹で約10年間勤めていました。ここでも調理を担当していましたが、後継者不足のため、2020年にお店が閉店してしまったんです。このお店の店主からの紹介が、現職の株式会社イズミ物産への入社のきっかけでした。
調理師免許は専門学校に通って取得したのですか?
調理師専門学校には通わず、飲食店での実務経験を積み重ねて試験を受け、合格しました。

仕事をしている上で、大変だと感じたのはどのような時ですか?
仕出し料理は、一般的な飲食店のように作ったものをすぐお出しすることが少なくて、出来上がってからお客様に食べていただくまでに時間がかかることがほとんどです。なので、料理が温かいうちに容器に詰めてふたをしてしまうと、衛生上の問題が発生する可能性があるんです。そのような問題は飲食業では決して起きてはいけないので、この辺りに関しては細心の注意を払っています。
ほかには、時間が限られていることが大変かな~と感じることもあります。仕出し料理の場合、パーティーや法事などの開始時刻に合わせてカウントダウンが始まり、調理から配達、配膳まで完了させなければなりません。特にお通夜と葬儀に関しては、当然ですが前日や前々日など、発注から調理までが非常にタイトなので、「時間との勝負!」と心の中で叫びつつ(笑)仕事していることもたびたびあったりします。

仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
最初にお話ししたようにメニューの考案も担当しているんですが、これになかなかのやりがいを感じています。最近では毎年4回、季節ごとのメニューを定期的に改定していて、旬の食材はもちろん、和洋を問わず、その時々の話題の食材や調理方法を採り入れるといった工夫を凝らしています。お客様からも好評で、「今回の料理も美味しかった!」と言ってもらえた、という報告があると、喜びもひとしおですね。
また、新たな事業として近年開始したキッチンカーでのピザの調理も面白いです。今まではいつも厨房の奥で仕事をしていて、お客様の反応などは人づてにしかわかりませんでした。けれど、キッチンカーでの仕事となれば、四六時中お客様と顔を合わせることになります。ピザを食べたお客様が、歓声や表情でダイレクトに反応を伝えてくださるので、とても新鮮な気持ちになりました。

今後の仕事について、抱負や希望をきかせてください。
イズミ物産に入社し、大変な事はたくさんありましたが、季節メニューの考案やキッチンカーでの調理のように、さまざまな業務、新たな仕事に携わる機会が持てることは刺激的で、充実感があります。最近も、これまで経験したことのないような大規模な催事の料理を提供する話が持ち上がっています。ひとつひとつの山を乗り越え、人としても職人としても成長できる、そういう仕事をしていきたいな、と願っています。
お話を聞かせていただいてありがとうございました。これからもぜひおいしいお料理を作っていってください!

ケータリングスタッフの
仕事の流れ
お通夜の一例
(18:00開式の場合)
- 備品・食材積み込み
行き先によって出発時間が異なりますが、早めに出られるように心掛けています。
- 現場の確認
会場の内外、トイレ、パントリーの位置の確認や、親族・手伝いの人数の確認を行います。 - 料理・飲物のセッティング
振り分けの確認後にセッティングを行います。
- 会葬者の誘導•案内
式が始まり、会葬者が到着したら、随時誘導・案内します。 - 住職への対応
住職の到着時や入場時にはお茶をお出しします。 - 親族・手伝いの方のための準備
親族・手伝いの方の会食席が一般会葬者と別の場合は、式中に準備しておきます。
親族・手伝いの方のための料理は、人数プラスα分を用意しておきます。 - 料理の追加(配膳リーダー)
料理の減り具合を見て葬儀担当者に追加の注文について相談し、発注します。
- 片付け・清掃・積み込み
会場内で使用された食器や備品を撤去して、保冷車に積み込みます。
- 葬儀社へ挨拶・荷降ろし
帰社後、食器や備品を保冷車から降ろし、業務終了となります。



火葬場での業務の一例
(告別式10:00~11:00の場合)
- 配車表確認
料理の積み込み後、納品数を確認します。 - 業務内容確認
移動中に今回の業務内容を確認します。
- 料理搬入
配膳リーダーと打合せし、セッティング場所を確認します。
- お料理・飲み物セッティング
セッティングと併せて、お料理のセット数や品質の確認を行います。
- 御葬家対応
御葬家の方々のお出迎えし、お席へ誘導します。
- 配膳業務開始
飲み物の補充、空き瓶下げなど随時対応します。
食後のお茶もお出しします。
- 飲み物確認
飲み物の使用本数を確認し、配膳リーダーに報告します。
- 片付け・清掃・搬出
御葬家の方々が退室されたら空き容器等を片付けて保冷車に積み込み、併せて清掃を行います。
- 荷降ろし
帰社後、食器や備品を保冷車から降ろし、業務終了となります。


